ジンジャーミルクプリンをネット検索してみたら、「成功率の低いデザート」として有名になっている様子。
色々試してわかりました。
シンプルなレシピなので、生姜も牛乳もちゃんと選ばないといけないんです。
ヘレンは失敗したことないと言っていたのに。
日本の食について、また考えさせる一件でした。
成功するとフルフルでとっても美味しいです。
さて、ごはん会のメニューを考える時に、いつも悩むことがあります。
それが「料理の名前」です。
名前を見て、美味しそうだな、作ってみたいな、と思って来てくださるのでとても重要だというのはわかっているのですが、名前のない、さもない料理が家庭ではとても大切だと思うのです。
ただ炒めただけ、茹でただけで美味しいものってたくさんあるのに。
でもそれじゃ、料理教室じゃないですよね。。
一方で、面白い名前を考えるのも嫌いではない自分がいます。
ごはん会で数年前にやった「大根一族サラダ」は「第二の代表料理」と言われるくらいたくさんの方に喜んで頂けたし私自身も何度となく様々な場で披露させて頂いています。
「第一の代表料理」である「きのこのカキフライ」は、名前あってこそ全国優勝を果たせた一品です。
(きのこのカキフライは、コンクールに出した正式名称は「森のお山のカキフライ・・・お!?」です。「お!?」は驚きを表すために、山形の古田先生が付けてくださったものです。)
料理教室以外のお仕事で得意な「商品の活用レシピ作り」は、名前がとても重要で、
小さなスペースに書き込まれるレシピの題名ひとつで目を引くか引かないかが違ってくると思っていつもあれこれ考えています。
うーん、こうやって文章を考えているうちに、
ごはん会のレシピもやっぱり名前が大切なのかも?と思い始めました。笑
何事も、伝えるか、伝わるかっていうことに背を向けてはいけないのですね。
私が伝えたい食はそこじゃないってことを伝えるためにしっかり名前も考えなくちゃ!
でも、名前のつかないさもない料理を淡々と作ってゆっくり味わう、みたいな
そういう「時間を楽しむ」ごはん会もいいな、と思っているんです。
土鍋でごはん炊いて、
鰹節を削るところからお出しを引いて煮物をことこと煮る、
最後はゆっくりとお茶を飲みながらお寺の参道の借景を眺める。
そんな時間。
いつか、もう少し私の分室での料理が落ち着いてきたら実現できるかな。